未来哲学とは、希望がない状況でも、それを捏造してでも生み出すための思想です。この思想誌は、思想の冬の時代にあえて船出するものであり、希望を語ること自体が非常に困難なほどの挑戦です。その手がかりとして、非西欧の思想圏に再び注目します。イスラーム、東アジア、ロシアなど、見えなくされた可能性を掘り起こし、思想の風景を描き直すための鍵を探求します。この思想誌は、希望とは何か、終末とは何かという問いに取り組みます。薄暮に閉ざされた時節を超えるために、一つの大きなサイクルが巡り終えたかのような状況に立ち向かいます。