「激闘日露大戦争(1) 南山・旅順大攻防戦編」は、日露戦争を舞台にした架空の戦記小説シリーズの第1弾です。物語は、ロシアが満州に侵攻し、朝鮮を狙う南下政策を展開する中、日本帝国が危機感を抱き、ロシアに宣戦布告するところから始まります。
第一軍は遊撃軍として鴨緑河を渡河し、第二軍は主力として南山・金州に向かいます。しかし、渡河作戦は成功したものの、南山にはロシア軍が野戦策城術に則った複合陣地を築いており、第二軍に多大な損害を与えます。
また、第三軍の攻撃目標である旅順は、ロシアが極東最強と自負する要塞です。しかし、司令部は情報を確認できずに第一次総攻撃を決行します。結果として、50,700名の戦闘員のうち、15,800名が死傷するという未曽有の死闘が展開されます。
この小説は、著者の高貫布士氏が軍事評論家・小山内宏氏や航空評論家・青木日出雄氏が創設した「軍事学セミナー」で軍事学を修得した経験を活かし、日露戦争を舞台にしたリアルな戦記を描いています。高貫氏は、軍事アナリスト兼作家として活躍し、ノンフィクションや小説の著書も多数あります。