「独露比較農民史論の射程」という本は、ドイツとロシアの社会経済史を比較する研究書です。この本は、1986年に日経経済図書文化賞を受賞した著者が書いたもので、その後の研究成果をまとめたものです。著者は、ハックストハウゼンという学者の理論を基に、ドイツとロシアの農村社会について考察しています。この本では、ハックストハウゼンの貴重な論文を翻訳し、著者独自の研究成果を示しています。また、先達である大塚久雄や小林昇への批判的な検証も行い、論争的な視点も提示しています。簡潔でわかりやすい内容で、ドイツとロシアの研究における重要な一冊と言えるでしょう。