フランスのヴァイオリニスト、エルサ・グレーテルによるプロコフィエフのヴァイオリン・ソナタ集が、FUGA LIBERAレーベルからリリースされました。
プロコフィエフのヴァイオリン・ソナタは、第二次世界大戦終結の前後に書かれた作品で、2つのヴァイオリン・ソナタと無伴奏ヴァイオリン・ソナタが収録されています。第1番は深い嘆きからの沈鬱と内に秘めた情熱の高まりが印象的で、第2番はやや軽やかな抒情性と諧謔性を併せ持っています。また、無伴奏ソナタはロシアの民族舞曲の影響を感じさせる作品です。それぞれの作品は個性的で、キャラクターが立っています。
エルサ・グレーテルは、これらの作品をプロコフィエフが作り出した音楽的な仮面と捉え、それぞれの作品の性格を描き出すことに成功しています。この「行進曲」は、ハイフェッツの編曲で演奏されており、鮮やかな演奏が楽しめます。
エルサ・グレーテルによるプロコフィエフのヴァイオリン・ソナタ集は、深い感情や個性的な作品が魅力です。彼女の演奏によって、プロコフィエフの音楽がより一層鮮やかに蘇ります。ぜひ一度聴いてみてください。
