フランスのヴァイオリニスト、キファーとロシア系アメリカ人ピアニスト、ムウトツキンのデュオ・アルバムは、彼らのルーツである「フランス=ラヴェル」と「ロシア=ストラヴィンスキー」の作品を素晴らしい演奏で楽しむことができます。キファーは17歳でパリ音楽院を卒業し、世界中の音楽祭に出演してきました。また、2019年からはマンハッタン音楽大学で教える傍ら、演奏活動も行っています。一方、ムウトツキンはルービンシュタイン国際コンクールをはじめとする数々のコンクールで賞を受賞し、オーケストラとの共演やリサイタルでも名を馳せています。最近では、ベルリン・フィルとの共演でブラームスのピアノ協奏曲を演奏し、話題となりました。彼はアレンジャーとしても知られており、このアルバムに収録された「火の鳥」は、彼自身が編曲したヴァイオリンとピアノの技巧をたっぷりと聴かせる編曲版を使用しています。彼らの才能が存分に発揮された素晴らしいアルバムです。