【分冊】3巻では、伯爵家の血を引くバイオリニストのエラが主人公となっています。彼女は”氷のプリンセス”と呼ばれ、楽団の男性たちから敬遠されていました。パリ公演後のレセプションで、ロシア人の大富豪であるバディムに誘惑されますが、彼は有名なプレイボーイで、父親と同じく女性を大切にしない男です。エラは彼に近づいてはいけないとわかっていましたが、嵐の夜に彼の熱い胸に身を任せてしまいます。しかし、彼は彼女の無垢さに気づき、「純潔の見返りに心を求められるのはごめんだ」と冷たい瞳で彼女を突き放してしまいます。果たして、二人の運命はどうなってしまうのでしょうか?この物語は、嵐の夜に奪われた純潔と、心の交わりを描いています。