『007/ロシアから愛をこめて』は、白石朗さんによる翻訳作品です。物語は、ソ連国家保安省内の殺害実行機関であるSMERSH(スメルシュ)が、英国秘密情報部のスパイである007ことジェームズ・ボンドを殺害するために命令を受けるところから始まります。
ジェームズ・ボンドは、かつてソ連側に敗北をもたらしたことで彼らの怒りを買っており、SMERSHは彼を陥れるために計画を立てます。その計画の一環として、英国秘密情報部が飛びつくであろう美女を使ってボンドをおびき寄せます。
物語は、イスタンブールやオリエント急行といったヨーロッパとアジアが交わる都市を舞台に展開されます。そこで、ボンドは巧妙に張りめぐらされた二重三重の罠に巻き込まれます。彼が直面する危機は最大のものであり、読者は彼の運命に胸を締め付けられることでしょう。
この作品は、新たな訳で読者に贈られるシリーズ最高傑作と言われています。戸川安宣さんや小山正さんによる解説も付いており、より深く作品を楽しむことができます。美女がボンドをおびき寄せるために使われるけど、彼は巧妙な罠に巻き込まれる。ヨーロッパとアジアの都市を舞台にした危険な冒険が展開されるよ!」といった感じです。