この本は、両大戦間の世界外交史について詳しく解説しています。
まず、この本では、賠償問題や戦債の問題、経済復興、軍縮会議など、複雑に絡み合うテーマが取り上げられています。第一次世界大戦後の国際秩序を築くためのヴェルサイユ・ワシントン体制や、欧米とソ連、三極構造の成立期についても詳しく解説されています。
この本では、芦田均さんが外交官から政治家へ転身したリベラリストとしての視点から、両大戦間の困難な国際秩序構築の時期を論じています。また、ナチスの勃興を招いた国際政治の混迷する諸折衝についても触れられています。
本書は、芦田均さんの外交史全五冊のうち、両大戦間の時期を論じる部分を一巻に再構成したものです。そのため、両大戦間の重要な出来事や問題について、わかりやすく解説されています。
目次を見ると、第一篇では、大戦後の欧州での賠償問題の紛糾や、ロシアと経済復興問題について詳しく解説されています。第二篇では、アメリカ合衆国に焦点を当て、モンロー主義や門戸開放政策についても触れられています。
この本は、歴史や政治に興味のある方に特におすすめです。両大戦間の世界外交史を学びたい方や、国際政治の舞台裏に興味がある方にとって、貴重な一冊となることでしょう。
『賠償問題・経済復興・軍備縮小』は、2020年3月に書肆心水から発売されました。ぜひ、書店で手に取ってみてください。国際政治の舞台裏に迫る興味深い内容が詰まっていますよ!