プロコフィエフの《ロメオとジュリエット》は、ロシアの作曲家であるセルゲイ・プロコフィエフによって作曲されたバレエ作品です。この作品は20世紀に作られたものでありながら、現在でも非常に人気があります。また、オーケストラのために編まれた組曲も非常に好評で、多くの演奏会で取り上げられています。
バレエの初演は1938年ですが、その前の1936年と1937年には2つのオーケストラ組曲が発表されています。さらに、バレエの前には1937年に作曲者自身によってピアノ独奏のために編曲された《10の小品》Op.75が初演されました。この作品は、第8曲を除いてはほとんどがオーケストラ組曲第1番や組曲第2番と同じ内容であり、ピアノで演奏することで組曲の中の曲を楽しむことができます。なお、第8曲はバレエ音楽(Op.64)のNo.15に相当します。
この度、全音から新たに出版されるにあたり、楽譜上の運指やペダルの指示は、近代作品の日本初演を多く手がけたピアニストの北川正氏によって行われました。また、作曲家の山口博史氏によって組曲の詳細な解説が提供されています。これにより、より正確な演奏が可能となり、楽曲をより深く理解することができます。