『遠き落日』は、第14回吉川英治文学賞を受賞した傑作長編伝記です。この本は、人間・野口英世の生涯を詳細に描いています。野口英世は、将来が見込めず、一人でアメリカに渡った日本人です。彼は実力主義の米国で頭角を現し、栄光を極めていきます。しかし、研究に行き詰まり、黄熱病研究のためにアフリカに赴くことを決意します。この感動的な長編伝記は、彼の人生の軌跡を追いながら、彼の情熱と苦悩を描いています。
著者は、1933年に北海道で生まれました。彼は札幌医科大学を卒業後、母校の整形外科講師となりながら、小説の執筆活動を行っていました。彼は1970年に『光と影』で第63回直木賞を受賞し、本格的に作家活動を始めました。彼は1980年に『遠き落日』と『長崎ロシア遊女館』で第14回吉川英治文学賞を受賞しました。彼の作品『失楽園』は1997年に出版され、大きな話題を呼び、映画化やテレビドラマ化もされました。彼は2003年に紫綬褒章を受章しました。